ウ 復興交付金事業計画
復興交付金制度は、被災地方公共団体が自らの復興プランの下に進める地域づくりを、資金面から支援す ることにより復興を加速させようと創設されたもので、いわき市を含む特定被災区域において、文部科学省、 農林水産省、国土交通省など5省40基幹事業およびこれら事業に関連する効果促進事業が対象となりました。 市は順次着手可能な事業を事業計画として取りまとめ、平成23(2011)年度から現在までに第1 ~ 7次に わたり申請し、これまで防災集団移転促進事業、被災市街地復興土地区画整理事業、災害公営住宅整備事業、 復興整備実施計画事業などが採択されました。採択事業は延べ207事業、交付対象事業費は約912億円、交付 金額は約738億円に達しています。
今後も平成27(2015)年度まで数度の申請を予定しており、市の早期復興を図るため、本制度を最大限に 活用することとしています。
6 復興へ向け、力強く施策を展開 (復興事業計画の重点施策)
市は「市復興事業計画」の重点施策として9項目を位置づけ、さまざまな事業に取り組んでいます。
⑴ 津波被災地域の復興に向けた土地利用
① 都市再生区画事業(被災市街地復興土地区画整理事業)
津波被害の大きかった既成市街地においては、津波を防ぐため河川や海岸保全施設などの整備にあわせ、 後背市街地および農地、山林などを含めた区域を、土地区画整理事業の手法により、商業、住宅地などを適 正、かつ一体的に整備します。
対象施行区域は、久之浜、薄磯、豊間、小名浜港背後地、小浜、岩間の計6か所で、平成25(2013)年11 月には岩間・小浜地区で、同年12月には久之浜、薄磯・豊間地区、小名浜港背後地で、それぞれ起工式を行っ ており、早期の完成をめざしています。(表6-1、図6-3、8、10、14、15)
② 防災集団移転促進事業
津波により相当数の建物が流出し、住民が住むには適当でないと認められる区域内の住宅地などについて は、近隣の安全な場所に住宅地を整備し、コミュニティの維持を図りながら、防災集団移転促進事業により 集団移転行うものです。
対象施行区域は、久之浜町末続、久之浜町金ケ沢、江名走出、錦町須賀の計4か所です。(表6-2、図6-1、2、 11、16)
■表6-1 震災復興土地区画整理事業の
地区 久之浜 薄磯 豊間
小名浜港 地 小浜
岩間
区 被災 画
( ) (戸) ( ) 区画(区画)
イ 久之浜町金ケ沢
久之浜町金ケ沢地区においては、海岸堤 防のをかさ上げなどの防災対策を行うとと もに、防災集団移転促進事業により、集落 の南西、JR常磐線久ノ浜駅の北方、国道6 号線久之浜バイパスおよび県道折木-筒木- 久之浜線の沿線である大久町大久字北田へ 移転します。(表6-2、図6-2)
③ 津波被災地域における復興整備事業
ア 久之浜町末続
久之浜末続地区においては、防災集団移転促進事業により、一部住民がJR常磐線末続駅の南西側の末続 字宮田へ移転します。(写真6-1、表6-2)
一部区域については、海岸堤防や河川堤防のかさ上げなどの防災対策により、市街地の安全性を向上させ ながら現位置で復興します。(図6-1)
■表6-2 防災 団移転 事業の
地区 末続 金ケ沢 走出 錦町須賀
区 移転 住宅団地
( ) ( ) ( ) ( )
■図6-1 末続地区土地利用構想図
■図6-2 金ケ沢地区土地利用構想図
■写真6-1 久之浜町末続地区の移転先団地 〔平成25年12月撮影〕
エ 田之網
田之網地区においては、海岸堤防のかさ上げ(歩道の整備) や浜川・横内川への水門整備などの防災対策により、地域の安 全性を向上させながら、現位置における復興を基本とします。
(図6-5) ウ 久之浜
久之浜町久之浜においては、緩やかな階 段状の海岸堤防をかさ上げし、背後には津 波防災緑地を設けます。市街地のうち、旧 国道より海側については、住宅地などを近 隣の安全な場所へ移転することを基本とし、 一部区域に商業・業務・住宅地を配置しま す。これらの区域では、震災復興土地区画 整理事業により地区幹線道路、地区内道路、 公園などの都市基盤施設を整備し、良好な 市街地環境の形成を図ります。(表6-1、図 6-3、4)
旧国道より陸側については、一部地域を 除き、現位置で復興を図ります。
また、被災した久之浜・大久支所および 久之浜公民館の機能を一体化・集約化した 防災拠点施設(津波避難ビル)を整備する ため、支所および公民館を久之浜町西二丁 目6−11へ一時的に移転しました。期間は 平成25(2013)年7月から同28(2016)年 3月までの予定です。(表6-1、図6-3、4、表 6-3)
久之浜町久之浜字川田には、災害公営住 宅整備事業を進めます。(表6-3)
■図6-4 久之浜地区の震災復興土地区画整理事業と 防災緑地の完成イメージ図
■図6-5 田之網地区土地利用構想図
■図6-3 久之浜地区土地利用構想図
キ 平薄磯
平薄磯地区においては、海岸堤防に かさ上げを施工し、背後には津波防災 緑地を設けるとともに、海岸道路を整 備し、観光振興の向上を図ります。 住宅地などについては震災復興土 地区画整理事業を施行することによ り近隣の安全な場所へ移転するほか、 地区幹線道路や地区内道路、公園など の都市基盤施設を整備し、良好な市街 地環境の形成を図ります。さらには住 宅地や商業・業務地などをゾーニング カ 平沼ノ内
平沼ノ内においては、海岸堤防をか さ上げするとともに、背後には津波防 災緑地を設け、市街地の安全性向上を 図ります。加えて、海岸に沿って海岸 道路を整備し、観光資源や生活利便性 の向上を図ります。これ以外の区域に ついては、従前の土地利用を踏まえな がら、現位置における復興を進めます。
(図6-7)
平沼ノ内字西原には災害公営住宅整 備事業を進めます。(表6-3)
オ 四倉
四倉地区においては、海岸堤防 をかさ上げするとともに、背後に は津波防災緑地を設けます。(図 6-6)
四倉市街地については、防災対 策などにより安全性の向上を図り ながら、従前の土地利用を踏まえ、 現位置における復興を進めます。
(図6-6)
四倉町上仁井田字矢ノ田には、 災害公営住宅整備事業を進めます。
(表6-3)
■図6-6 四倉地区土地利用構想図
■図6-7 沼ノ内地区土地利用構想図
■写真6-2 薄磯地区津波 避難のための地区懇談会 〔平成25(2013)年4月 いわき市撮影〕
により、生活利便性や安全性の向上を図りま す。(表6-1)
被災した豊間中学校は、従来の校舎から約 300m内陸側(豊間小学校西側)へ移転・整 備します。
平薄磯字北ノ作には災害公営住宅整備事業 を進めます。(表6-3)
土地利用に係る事業については、平成 27(2015)年度を目標に進めます。(写真6-2、 図6-8、9)
ク 平豊間
平豊間地区においては、海岸堤防や河川堤 防のかさ上げを施工し、背後には津波防災緑 地を設けるとともに、海岸道路を整備して、 観光振興の向上を図ります。
住宅などについては震災復興土地区画整理 事業を施行することにより近隣の安全な場所 へ移転するほか、地区幹線道路や地区内道路、 公園などの都市基盤施設を整備し良好な市街 地環境の形成を図ります。さらには住宅地や 商業・業務地などをゾーニングにより、生活 利便性や安全性の向上を図ります。(表6-1) 平豊間字榎町には災害公営住宅整備事業を 進めます。(表6-3)
土地利用に係る事業については、平成 27(2015)年度を目標に進めます。(図6-10)
■図6-8 薄磯地区土地利用構想図
■図6-9 平薄磯地区の復興イメージ
■図6-10 豊間地区土地利用構想図
ケ 江名字走出、江名地区
江名字走出においては、海岸堤 防のかさ上げなどの防災対策を行 うとともに、防災集団移転促進事業 により、南西約4kmに位置する永 崎字町田へ移転します。(表6-2、図 6-11)
江名港周辺については、港湾施設 の復旧などにより、地域の安全性向 上を図りながら、現位置における復 興を基本とします。(図6-11)
コ 折戸、中之作地区
折戸、中之作地区については、海 岸堤防のかさ上げや港湾施設の復 旧などにより、地域の安全性向上を 図りながら、現位置における復興を 進めます。(図6-12)
サ 永崎、小名浜下神白地区 永崎地区においては、主要地方 道小名浜-四倉線から海側一帯につ いて緩やかな階段状の海岸堤防を かさ上げするとともに、背後には 津波防災緑地を設け、市街地を中 心とした地域の安全性向上を図り ながら、基本的に現位置における 復興を進めます。(図6-13)
永崎字町田には江名字走出の住 民を対象とした移転先の住宅団地 を整備するとともに、災害公営住 宅整備事業を進めます。(図6-13、 表6-3)
小名浜下神白地区においては、 海岸堤防のかさ上げや神白川への
■図6-11 江名走出、江名港地区土地利用構想図(図6-10)
■図6-12 折戸、中之作地区土地利用構想図
■図6-13 永崎地区土地利用構想図
ス 小浜地区
小浜地区においては、海岸堤防を かさ上げするとともに、海岸道路を 整備し、住宅地については震災復興 土地区画整理事業を施行し、地区幹 線道路、地区内道路、公園などの都 市基盤施設を整備し、良好な市街地 環境の形成を図ります。(表6-1) 漁港周辺については、水産関連事 業などの地場産業の復活をめざしま す。 土地利用に係る事業については、平 成27(2015)年度を目標に進めます。(図 6-14)
セ 岩間地区
岩間地区においては、海岸堤防を かさ上げし、背後には津波防災緑地 を設けるとともに、海岸道路を整備 します。住宅地などについては、震 災復興土地区画整理事業により近隣 の安全な場所へ移転するほか、地区 幹線道路、地区内道路、公園などの 都市基盤施設を整備し、良好な市街 地環境の形成を図ります。(表6-1) 土地利用に係る事業については、平 成27(2015)年度を目標に進めます。(図 6-15)
シ 小名浜港及び背後地
小名浜港においては、新小名浜魚市場の建設や重要港湾としての機能強化などを図ります。また、その背 後地においては、震災復興土地区画整理事業などによる市街地整備を実施し、さらに民間活力の導入を図り ながら、新たな都市拠点を形成します。(表6-1。詳しくは28、29ページ)
水門整備などの防災対策などにより、地域の安全性向上を図りながら、現位置における復興を図ります。
ソ 錦町須賀地区
錦町須賀地区においては、一部住民が防災集団移転 促進事業により勿来錦第一土地区画整理事業区域内 (錦町鵜ノ巣)へ移転します。(表6-2、写真6-3)
一部区域については、海岸堤防や河川堤防のかさ上 げなどの防災対策などにより市街地の安全性を向上 させながら、現位置で復興をめざします。(図6-16)
■図6-14 小浜地区土地利用構想図
■図6-15 岩間地区土地利用構想図
■写真6-3 錦町須賀地区の復興移転先団地(勿来錦第一土地区画整 理事業地内)〔平成25(2013)年11月 いわき市撮影〕
① 災害公営住宅の整備事業
災害公営住宅は、災害により住宅を失い、個人で住宅を再建することが困難な被災者に対し、安定した生 活を確保してもらうために市町村が提供する公営住宅です。
市は、あらかじめ住宅需要や住宅建設地の適正などを検討し、いわき市民向けの災害公営住宅の建設計画 を進め、平成24(2012)年10月から一部建設に着手。平成27(2015)年度末までの完成をめざしており、す でに平成25(2013)年10月から同年12月まで入居申し込みを受け付けました。(表6-3)
建設を進めている災害公営住宅への入居は、年度内の常磐関船団地を皮切りに平成26(2014)年度から27
⑤ 海岸の防潮堤
東日本大震災の津波被害を受けた市内海岸のうち、 被災した約29km部分については、県が主体となっ て施工します。具体的には防潮堤の高さを、従来の 高さから1~ 2.5m(地震で沈下した50cm前後分 を含め)かさ上げし、7.2m(久之浜地区の一部は8.7 m)にするとともに、従来のものよりも厚みを持た せるほか、基礎の深さも十分に確保して、堤防強化 を図ることとしており、市内海岸部分では、平成24
(2012)年11月から着工しています。このうち平下 大越の海岸では平成25(2013)年10月、県内では初 めての防潮堤(全長920m、高さ7.2m)が完成しま した。(写真6-4)
また、被災した市内53か所の市管理河川のうち、 平成26年(2014)2月現在で42か所が完成しており、 復旧率は79%となっています。
④ グランドデザイン策定による津波被災地区のまちづくり
津波被災地区の復興について、さらに地域特性を踏まえた安全・安心、観光、教育など各分野の将来像、 事業跡地の利活用について取り組んでいくためには、広範囲にわたる検討が必要となります。
このことから、市は平成25(2013)年7月、まちづくりに関わる庁内部署の職員で構成するプロジェクトチー ムを立ち上げました。今後は、市内の被災地区を「北部」、「豊間」、「南部」の3地区グループに分け、地元 住民や行政、民間などによるグランドデザインを策定し、新しいまちづくりにつなげることとしています。
⑵ 災害公営住宅の整備等
■写真6-4 整備された平下大越(夏井川河口の右岸)の防潮堤 震災時には堤防がなかった部分で、建築材としてコンクリートがれ きが利用された。〔平成25(2013)年10月撮影〕
■図6-16 錦町須賀地区土地 利用構想図
年度にかけて、それぞれ可能となる予定です。(写真6-5- 1.2)
被災者の入居に際して、現行法の「被災市街地復興特 別措置法」の規定では、収入要件を緩和する対象期間が 災害発生日から3年間(平成26年3月10日)となってお りますが、被災者が安心して暮らすことができる生活環 境を整備するため、市は県および県内59市町村との共同 により、被災者が公営住宅などに入居しようとする場合 の入居資格要件の緩和を平成33(2021)年3月11日まで 延長できるなどの「復興推進計画」を申請し、これが平 成25年7月に認定されました。
■写真6-5-1 災害公営住宅「常磐関船団地」〔平成26(2014)年 2月 いわき市撮影〕
■写真6-5-2 同団地における鍵の引き渡し式〔平成26(2014)年 3月 いわき市撮影〕
■表6-3 市内 地区における災害復興住宅の整備 戸 (平成 1 )
) 設 地、戸 、 開 は、 設 お 用地 に る が 。
地区 団 名 区 整備戸 戸 戸 (戸)戸 開
平豊間 町 平薄磯 ノ作 平沼ノ内
平成 6 6
平成 1 5 、戸 て
平成 6 1
平成 2 、戸 て
平 作町 平成
平 土 田 平成
永崎 町田 平成 、戸 て
町 平成
町 平成
錦町 ノ 平成 4
勿来町関田 ノ 平成 1
勿来町四沢 沼 平成 1
常磐 町下 平成 1
内 町 田 平成 第一 区
平成 3 第 区
平成 戸 て
常磐関船町 平成 3
平成 戸 て
平成 4 平地区戸)
小名浜地区 戸) 勿来地区戸)
常磐地区戸)
内 地区戸)
四倉町 井田 ノ田 平成 7 1、2
平成 3、4 、戸 て
四倉地区戸) 久之浜地区
戸) 久之浜町久之浜 川田 平成平成 2 戸 て
豊間 薄磯
作町 土 小名浜
第一 第 錦 勿来関田 勿来四沢 沼ノ内
)
)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
常磐 (0)
住宅用 (0)
四倉 (0)
)
久之浜 (0)
)
)
常磐関船 (0)
)
)
)
② 子ども元気復活交付金を活用して、子育て世帯の定住へ
市は平成25(2013)年度から、国の福島定住等緊急支援交付金(子ども元気復活交付金)を活用した「市 定住緊急支援事業計画」として10事業に取り組むこととしました。
これは、原発事故の影響により人口が流出し、地域の復興に支障が生じていることから、子どもの運動機 会を確保するための施設を整備することにより子育て世帯が安心して定住できるよう環境を整え、地域復興 の促進につなげようと実施するもので、保育所・幼稚園・小学校・公園などの遊具更新、多目的運動場の設 置、プールの改築などの整備を盛り込んでいます。(表6-5)
① 保健師などにより一時提供住宅の被災家庭を訪問し、健康支援
東日本大震災により家屋が被災して、一時提供住宅(民間アパートや応急仮設住宅)に避難している方々 は、ともすると長引く避難生活でストレスや身体の不調を抱えがちになっていることから、健康状態の悪化 を防ぎ、心身のケアによる安定した生活を送ってもらおうと、市は保健師や看護師による被災者健康支援事 業を行っています。
具体的には、家庭訪問や集会所などにおけ る健康相談・健康教室を通じ、健康状態や生 活環境の確認、心身の健康に関する相談、助 言、健康に関する情報提供などを行うもので、 平成24(2012)年度は延べ3,762件の家庭訪問、 37件の健康相談を実施してきました。
平成25(2013)年度においては、主に前年 度までに健康不安や潜在的な健康問題を抱え 対応が必要と判断されたケースを中心に、聞 き取りをしながら定期的な家庭訪問などにつ なげた活動を行っています。(写真6-6)
② 津波被災住宅の再建を支援
市は津波被災地域の住宅再建を支援することにより住民の定着を促し本格復興につなげるため、「市津波 被災住宅再建事業補助金」を創設、平成25(2013)年8月から申請の受け付けを開始しました。
市はこれまで防災集団移転促進事業などを行う市内区域において、住宅再建のための支援を実施してきま したが、市内で再建することを選んだ市民を対象に、新たに支援を実施するもので、県市町村復興支援交付 金を活用し、国が対象としている「全壊家屋」に加え、市独自の施策として「大規模半壊家屋」「半壊でや むを得ず解体した住宅」まで対象を広げ助成することしています。
事業期間は平成25年度から32(2020)年度までで、住宅ローンの利子、移転に伴う引越し費用、宅地かさ 上げの工事費用の一部をそれぞれ補助します。(表6-4)
⑶ 心のケア
■表6-4 市津波被災住宅 事業 金の内
事業
住宅 設 事業 住宅の 設、 に る金 関 の 金の利 に
る
住宅の移転に の に した
宅地の 土に る さ 事に した の2 の1(津波 被災地内 の の 。 住 る )
1戸 た
1戸 た 10 1戸 た 住宅移転事業
津波被災宅地防災 事業
■写真6-6 市が実施している被 災者健康支援事業の一時提供 住宅訪問〔平成25(2013)年 8月 いわき市撮影〕
③ 屋内の遊び場を設置
市は原子力発電所事故の影響で外出 を控え、屋外の遊びに不安を持つ保護 者や子どもたちに安心してすごして もらおうと、平成24(2012)年12月に は、石炭・化石館内に「いわきっず もりもり」、南部アリーナ内に「同ふ るふる」、さらには平成25(2013)年 3月には海竜の里センター内に「同る んるん」の屋内遊び場を、それぞれ設 置し、大勢の子どもたちに利用されて います。(写真6-7)
⑷ 原子力災害対策
福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線による健康被害に対しては、市は実施主体である福島県の方針 に基づき、市民の放射性物質による内部被ばくの実態を把握するとともに、自己の健康管理に役立てていた だくことを目的として、平成23(2011)年11月からこれまで、内部被ばく検査や食品などの検査を実施して きました。
① 放射線内部被ばく検査
ア 平成24年度までの検査結果
ホールボディーカウンターによる内部被ばく検査については、福島第一原子力発電所の事故当時、いわき 市に住民登録があった18歳以下の方と平成22(2010)年8月1日から同23(2011)年7月31日の間に親子健康 手帳が交付された方、および現在、同手帳が交付されている方を対象として行いました。
平成24(2012)年度末までに、内部被ばく検査対象者6万4,346人のうち、受検したのは4万6,557人(受
■写真6-7 海竜の里センター内に開設 された「るんるん」
〔平成25(2013)年3月25日 いわき 市撮影〕
■表6-5 住 支援事業の
事業名 区 事業 事業 事業 間
1 2
7 4
8
10 9 5 3
市 事業
事業 施設施設 市 のの 平成平成
市 事業
事業 施設施設 市 のの 平成平成
内 ー 施設
事業 い き イ 平成
公 事業 施設 市公 、 ーセンターの 平成
ケ 公 整備事業 大 した
、 整備 平成 、
ケ 公
て支援 健 成
整備事業 「9」の 事業 「9」の事業に整備 、 て支援
( )
ー 整備事業 内 施設 整備 るとと に公
田 地 内の
ー 施設(
)整備事業 ー が同時に4 実施 きる
整備
の 内 ー し、
ー
平成
平成 平成
平下 久( イ
ン の 地)
6 ー 施設(
) 整備事業 「5」の 事業 イの ン整備 して 平成
市 小 事業 施設 市 小 の 平成
② 甲状腺の検査
ア 平成24年度、市北部の小中学校における甲状腺の検査結果
いわき市分の甲状腺検査については、実施主体である県により、平成25(2013)年度から実施される予定 でしたが、検査の早期実施を強く求める市民の切実な想いを踏まえ、早急に検査を実施するよう、本市が再 三にわたり、検査の実施主体である県に要請した結果、平成24(2012)年12月17日に、本市独自の判断で自 主避難を要請した久之浜・大久地区等を対象とした甲状腺検査が実施されました。
イ 検査対象の拡大
平成25(2013)年度の検査については、引き続き未受検者や新たに親子健康手帳を交付された方などを先 行し、さらに対象者を拡大し、震災後にライフラインの復旧活動に従事した方や19歳以上の市民の皆さんへ 順次拡大して実施しています。(表6-6)
この結果、平成26(2014)年1月31日現在では、受検者は1万3,706人のうち不検出(検出限界値を下回っ た)は1万3,614人で、全体の99.3%となりました。検出された92人についても、預託実効線量は、健康の 影響がないとされる1ミリシーベルト未満でした。
これまで検査対象となっていた方で、まだ検査を受けていない方は、保健所放射線健康管理センター予約 専用番号(電話27-8562)にお申込みのうえ、検査を受けてください。
検率72.4%)で、検出限界値(測定して検出できる最小値)を下回った方は4万5,624人と、全体の98.0%。 また、検出された残る933人(2.0%)の方も、預託実効線量(内部被ばくによる累積線量/成人は50年後、 子どもは70歳までを、それぞれ想定)は健康に影響がないとされている1ミリシーベルト未満でした。
■表6-6 者の 大 実施時
平成 実施
者
者 大(平成 6 )
平成 の 者( 下の )
たに 健康 された
4 に した
防団 の復 に 事した
震災 、 イ インの復 ( 設 土 業 )に 事した
事 時、 下の市 ( が 4 2 平成4 3
の )平成 2 は に 大して実施
■表6-7 の (平成25 12 末 )
実施時 者
62 176 333 403 4 365
46 201 269 354 4 365
74.3 98.4 45 474
94.4 254 280
100 4 365
43.7 19 894
53.0 134 805
42.5 1 853
55.4 25 196
46.3 117 679
56.5 2 468
0.8 384
0.7 1 795
1.0 44
0.0 0
0.0003 1
0.0 0 80.8
100
者 1 2
( 下 )
い き市
( 市 3市 市 崎市)
) 市の (平成24 11 2 ) に いて、 の は「 と 同 の と ている」としている。
は の 。
A1判定 = 結節やのう胞を認めなかったもの。
A2判定 = 5.0mm以下の結節や20.0mm以下ののう胞を認めたもの。 B判定 = 5.1mm以上の結節や20.1mm以上ののう胞を認めたもの。 C判定 = 甲状腺の状態などから判断し、直ちに二次検査を要するもの。